山岳トンネル施工に特化した建設機械の製造や販売、及びコンクリートや鋼構造物の調査・点検機器の販売・レンタルなどを行っている「エフティーエス株式会社様」。自社工場内で会議や製品発表会、お客様に対して販売機器の研修などを行う多目的スペースとして、三協フロンテアのユニットハウス「MOBILE SPACE」を採用いただきました。
採用のポイントとなった「デザイン性」や「納期」について、代表取締役社長の木村様に伺いました。
「モバイルスペース=コンテナハウスのようなイメージがありましたが、インスタグラムで拝見した際に、デザイン性の高さや、組み合わせによって多彩な魅せ方ができる点に惹かれました。また、室内の寒さを特に懸念しており、そのことを営業担当者に相談したところ、エアコンや床暖房などの対策を講じてもらいました。断熱性もよく、快適に過ごせています。」
当社のテレビCMをきっかけにインスタグラムで施工事例をご覧になったという木村様。その中で、モバイルスペースのデザイン性や柔軟なレイアウトに魅力を感じたそうです。
モバイルスペースは在来工法と比べると設計の自由度に一定の制約がありますが、ユニットの組み合わせやデッキ、パーゴラなどのオプションを追加することで、意匠性を高めることが可能です。
エフティーエス株式会社様におかれましても、デザイン性と機能性の両立を実現し、快適にご活用いただける建物に仕上がりました。
「こだわりのポイントは、自然に囲まれた環境を活かし、できるだけ開放的な空間にすることでした。そのため大きな窓ガラスを取り入れ、外の景色を楽しめるようにしました。」
今回モバイルスペースを設置した那須塩原テクニカルセンターは自然豊かな木々に囲まれており、内装もその自然に調和する温かみのある木目調をご希望され、イメージ通りに仕上がったとのことです。(内装デザイン・施工:中村展設株式会社様)
三協フロンテアでは、施工会社様と連携し、お客様の理想の空間づくりをサポートいたします。
モバイルスペースを採用いただいたもうひとつの理由についてもお話しいただきました。
「会社の計画を予定通り進めるためにも、このような施設が必要でした。製品発表会の開催も行いたかったため、できるだけ早く建設を進めたいと考えており、短納期である点にも魅力を感じてモバイルスペースを採用しました。」
現在、在来工法では職人不足の影響で着工までにも時間を要する中、モバイルスペースは工場内で製造する工業化建築のため工期を大幅に短縮することが可能です。
「内装はこだわったため時間をかけましたが、モバイルスペース自体はあっという間に建て終わった点が印象的でした。」
「これまでは建てては壊すというスクラップアンドビルドが一般的でしたが、今はあるものを大切にし、有効活用する考え方へと変わりつつあります。モバイルスペースは使わなくなっても再利用が可能で、今の時代に適しているのではないかと思います。」
モバイルスペースは独自のリユースサイクルにより繰り返し使用できる設計になっており、廃材をほとんど出しません。
近年、環境意識の高まりとともに持続可能な社会への関心が一層強くなっています。そうした中、当社では資源を無駄にせず繰り返し使える建築の仕組みを提供したいと考えています。
「現在は国内のみで事業を展開していますが、今後は私たちの持つ技術を海外、特に東南アジアに向けて発信していきたいと考えています。多くの海外の方々に那須塩原の工場へ足を運んでいただき、このモバイルスペースを拠点に、世界進出を目指していきたいです。」
三協フロンテアのユニットハウス 「MOBILE SPACE」は工場内施設として、事務所に限らず倉庫や休憩所など、さまざまな用途で利用されています。
モバイルスペースのデザイン性と短工期に魅力を感じ採用してくださったエフティーエス株式会社様。今後の海外展開において、モバイルスペースが少しでもお役に立てれば幸いです。
内装デザイン・施工:中村展設株式会社様