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クラブハウス
福島県いわき市福島県いわき市のプロサッカークラブ「いわきFC」のホームグラウンドに隣接する「いわきFCステーション」にMOBILE SPACEを採用いただきました。アスリートに食事を提供する食堂、多目的スペースやロッカールーム等を備え、いわきFCの選手だけでなく広く一般にも開放し、地域に親しまれるコミュニティスペースとして活用されています。
いわきFCの運営会社であるいわきスポーツクラブでプロジェクトを担当された宮本様、建築設計を担当されたAGIdesign萩原様にお話を聞きました。
— 今回、建物が必要になった経緯を教えてください。
「いわき市と共同で、地域活性化につながる施設の整備を目的に計画しました。試合や大会を開催するだけでなく、地域の方にもアスリートの食を知ってもらったり、多目的スペースでセミナーや勉強会に参加してもらったり、ということも考えています」(宮本様)
ー 建物を建てるにあたり、重視されたポイントはありますか?
「設計をお願いした萩原さんと共に、かっこいいもの、日本中にない施設を作ろうと検討を進めました。スタジアムと一体感を出す全面ガラス、見晴らしの良さといったところはこだわった点です」(宮本様)
ー MOBILE SPACEを選ばれた理由は何でしょうか?
「今回のプロジェクトは行政の補助金も活用しているので、コスト面は常に意識しました。重量鉄骨造、プレハブやコンテナも検討した中で、建築基準法をクリアしつつコストメリットがあり、かつコンセプトにあった建物ができると感じたのが、三協フロンテアのMOBILE SPACEでした。意匠性の部分は大きなポイントです」(萩原様)
ー 設計者から見て、デザインの評価できる点はどんなところでしょうか。
「建物のコンセプトは、いわきFCパークに広がる素晴らしいフィールドの価値を最大化すること。フィールドと施設をつなげる大きなガラス面やベンチがあり、ドキドキわくわくするスポーツエンターテイメントが展開される空間です。MOBILE SPACEはガラスや波板など意匠性が高いオプションがあったり、製品自体が持っているデザイン性が他社のプレハブとは違うと感じた点です」(萩原様)
ー 実際に建物に使われてみていかがでしたか?
「同じシルバーの色でもオプションにより微妙に異なるなど、設計者としては少し気になる点もあります。それでも着工から引き渡しまで3ヶ月と少しという、工期の短さには驚きました。4ヶ月かけた設計期間より早く出来上がってしまいましたし(笑)、重量鉄骨造なら鉄骨の発注だけで3ヶ月程かかりますからね」(萩原様)
いわきFCステーションは、あらかじめ空間を仕切る・繋げるなど多様な空間になるよう設計・施工が工夫されています。選手の食事や試合のロッカールームとしての利用に加えて、多目的スペースで一般の方が生涯学習やイベントを開催するなど、地域に開かれた活用も考慮されているためです。
「いわきFCとしては、スポーツを通していわき市を東北一の都市にすることを何よりも目標にしているので、まずはこの施設、ホームグラウンドで地域に根付いて活動し、これからもいわき市をどんどん盛り上げていきたいと考えています」(宮本様)
MOBILE SPACEは独自の構造強度を活かし、パターン化に陥りがちな規格建築の弱点を解消するよう設計されています。幅広いデザインや高い空間品質を実現し、あらゆるご要望に合わせ柔軟にお応えいたします。