「利府町まち・ひと・しごと創造ステーションtsumiki」は、市民活動のサポートや利府町の地域資源を活かした仕事づくり、若者の交流の場など、街の賑わいを創出することを目的とした施設として2016年11月、駅前広場にオープンしました。
プロジェクト発足から1年以内に、施設の建設はもちろん、セミナー等のソフト事業開発までを行うスケジュールは時間的に難しく、実現するには新たな建築工法の検討が必要でした。三協フロンテアのMOBILE SPACEは、工場で全工程の80%を生産してから現場に搬入されるユニット工法。そのため現地工事も少なく、在来工法に比べ圧倒的なスピード施工が可能です。MOBILE SPACEを採用いただいたことで、仕様決定から半年たらずで建物の建設を終えることができました。
また、駅前に立つこの施設は、駅前広場が拡張された場合に撤去が必要になる可能性があります。MOBILE SPACEならトラックに積んで建物ごと移設できるため、そのような将来的な環境変化にも柔軟に対応することができるのです。
街の活性化をめざしたこの施設は、内装デザインも街の人々の声で作られています。町民や学生を中心としたワークショップを行い、木や緑を基調としたぬくもりを感じられる空間をコンセプトに、デザインが進められました。利府町の名産である梨の棚をイメージした造作物や、お互いの顔が見える柱のない空間など、町民のアイデアが随所に活かされています。
MOBILE SPACEは、強靭なボックスフレームで構造が完成されているため、空間内部は柱や耐力壁などの制約なく、自由に空間を設計していただくことができます。大きなワンルームにガラス張りのオプションを組み合わせた開放的な空間は、利用者からも「今までにない雰囲気で居心地が良い」と好評です。