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飲食店舗
東京都世田谷区京王井の頭線 下北沢駅の高架下に、ちょっと目につく屋台風酒場が登場しました。高架橋化の一部完了に伴い生まれたスペースを有効活用し、公共空間の新しい利用を企画するプロジェクトとして3年間の期間限定で建てられた施設です。隣接するイベント空間と共に、地域住民を始め下北沢を訪れる多くの人々が街を楽しむスペースとして、注目を集めています。
東京の数あるエリアの中でも高い人気を誇る下北沢。駅周辺には多くの商業施設が立ち並び人通りも絶えません。そのため建設工事は、周辺の危険を回避し、近隣への迷惑を最小限に抑えることが必須条件。さらに建設地は「防火地域」に指定されており、建築物への仕様制限がかかる場所でした。
多くの部分を工場生産し現地工事が少ないMOBILE SPACEの採用により、建て方工事がわずか1日で完了。基礎工事から内装工事の完了までを、約2ヶ月の短工期で実現しました。また、仕様を準耐火構造に変更することで防火地域でも建築を可能に。駅周辺は様々な制限が発生しがちですが、MOBILE SPACEなら柔軟に対応することができます。
前面道路に向けた大きな開口部は、デザインの大きなポイントになりました。室内空間の広がりを演出するとともに、店舗のテーマである異国情緒溢れる雰囲気や店内の賑わいを、通りを歩く人々に伝え、街に魅力的な彩りを加えています。
MOBILE SPACEは、4本の柱で建物を支える構造により、耐力壁や筋交いを必要としないため、間取りを制限されることなく自由に設定することができます。
開口部を多く採り入れた開放的な空間など、オリジナリティとデザイン性にあふれる空間づくりを可能にします。