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教育施設
岩手県大槌町岩手県の沿岸に位置する吉里吉里保育園では、2011年の震災で津波により園舎が全壊。震災後は民家やお寺のスペースを借りて運営を続けていましたが、保育園と自治体、日本ユニセフ協会の協議の結果、高台に建設がすることが決定。1日も早い、新たな園舎の建設が望まれていました。
そこで三協フロンテアでは、建て上げ工事日までに、建築確認申請や基礎工事などを済ませておき、MOBILE SPACEの建て上げから、わずか2週間で内外装の仕上げ工事を完了。7月末の着工からお盆前までの、短期間での引き渡しが可能となりました。
ボックス型の MOBILE SPACE「Quoシリーズ」は、工場で内装をある程度仕上げてから、現地に納入されます。基礎工事などと並行して工場生産を進めることで、在来工法や現地組み立てのプレハブでは不可能な、トータルの工期短縮が可能になるのです。
また、全国に生産・物流拠点を持つ三協フロンテアは、災害時にも迅速・柔軟に対応可能。MOBILE SPACEは、現在も東北地域の復興に多く活用いただいています。
施工期間は短くても、子ども達が毎日安心して活発に過ごせるように。裸足で走り回っても安全で快適な、あたたかみのある木製フローリングを使うなど、随所に子どもにやさしい空間作りを採り入れています。また、保育室前のデッキスペースには、置くだけで使えるデッキを使用。子どもたちも参加して、自分たちの手で1つ1つ組み立てました。