CROSS TALK
モバイルスペースには
制約が伴う。
制約があるからこそ、
乗り越える楽しさがある。
MEMBER
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Y.O.
施工管理部
2014年入社 -
T.I.
技術第2部
2014年入社 -
K.N.
技術第2部
2016年入社 -
R.T.
技術第3部
2014年入社
FACILITATOR
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FACILITATOR.R
新卒採用グループ
2020年入社 -
FACILITATOR.M
営業本部
2020年入社
磨き上げた技術が、
独自性の高い強みとなって
製品に反映される醍醐味。
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M
三協フロンテアやモバイルスペースのどんな部分に魅力や可能性を感じて入社を決めたのかお伺いできますか?
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Y.O
私は構造に関する技術力の高さですね。ちょっとマニアックかもしれませんが、学生時代に建築系の構造力学を研究していたこともあり、つい目がいってしまうんですよ。折りたたみを可能にすること自体、高い技術力の表れだと思うんですが、その上で強度を出すのがすごいなと。通常、鉄骨の場合は溶接で強度を出すことが多いのですが、それでは折りたためない。だから、ボルト接合になってくるんですが、この部分もサイズや配置、仕様を緻密に設計しないと折りたたんだ時にかさばってしまう。それをクリアする技術力に魅かれましたね。
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M
たしかに、製品の特長にばかり目が行きがちですが、それを実現できているのは高い技術力があってこそですよね。
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T.I
本当にそうですよね。細かいところの技術がすごいんですよ。私はまさに移動建築に関する研究をしていたので、モバイルスペースの凄さをより強く感じました。壁をくの時に折りたためる建築の模型展示に関わったことがあるのですが、模型を作るのも一苦労でした。それを製品化して、なおかつ機能を磨き続けている会社があるのかとすぐに入社を決めました。
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R.T
しかも、汎用性が高いのもポイントですよね。モバイルスペースの活用方法という文脈で用途の幅広さが語られることが多いですが、技術そのものの領域も幅広い。意匠や構造設計だけでなく、設備設計の技術力が高いから、展開する事業に合わせて最適なソリューションを生み出せる。実は、当社が植物工場も手がけているなんていうのは、その最たる例じゃないでしょうか。
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R
なるほど。ただ技術が高いだけでなく、その技術の汎用性が高いというのも、三協フロンテアのキーワードなんですね。
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K.N
用途の幅広さもそうですが、スピード施工であったり、リユースの容易さといったモバイルスペースのポテンシャルも、結局それを支えているのは技術力の高さ。技術開発を通じて、自分の努力をこれだけ製品の独自性として反映出来るのは、三協フロンテアで開発をするからこそ味わえる醍醐味だと思っています。
あらゆる条件を全てクリアすべく創意工夫する、
パズルのような楽しさ。
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M
三協フロンテアの開発だからこその醍醐味というお話が出ましたが、みなさんはどんなやりがいを感じていますか?
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R.T
一言で言うと、創意工夫する楽しさですね。私は空調等の設備開発を担当しているんですが、最適な室内環境を実現しつつも、規格化されたモバイルスペースに取り付けることができ、なおかつ持ち運べる必要があります。そうすると、性能を上げようとすれば、施工性が悪くなり、コンパクトにすれば設置台数が増え、かといって種類を増やすと管理が難しくなるといったことが起きるんです。その中で全ての条件を満たすためにはどうしたらいいのか考えねばならず、しかも入社直後は空調に関しては全くの素人。そこから知識を必死にキャッチアップしながらも、あらゆる可能性を検討しながら創意工夫するのは難しい分、楽しさも大きい。技術的制約がかかろうともモバイルであることにこだわり続ける当社だから感じられるやりがいではないでしょうか。
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R
難しいからこそ、その壁をどう越えるか考えるのが楽しい。なんとも技術者らしい考えですね。
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K.N
私も同じ意見です。モバイルスペースならではの強みを守り、磨いていくためには技術的に立ち向かわなければいけない壁がいくつもあって、それに立ち向かっていく楽しさとか、乗り越えた時の達成感は当社ならではだと思います。私は、間仕切りの壁を開発しているんですが、一筋縄ではいかないパズルを解いていくような楽しさがありますね。例えば、防音性を持たせたいけど、そうすると重くなってしまって可搬性が下がってしまう。じゃあ、誰でも壁を簡単に移動させて自由に間取りを変えられるような軽さにしようとすると、今度は防音性が担保できなかったり、耐久性に難が出たりする。全てにうまくハマるピースを探し当てるのは難しいですが、その難しさが面白さでもあります。
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Y.O
今お二人からお話ししてもらった点に加えて、影響力の高さも他社では感じられない部分なのかなと思います。在来建築では、納品すればその案件はそこで終わり。でも、当社の場合は開発した後、ずっと製品ラインナップに追加されて多くの方に買っていただけるので、目の前にいる一人のお客様にとどまらない影響力を与えられるのは、すごくやりがいを感じます。
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M
それだけ影響力があるとやりがいもあるものの、失敗した時の責任も大きいという怖さもありそうですが、その点について、何か感じていることはありますか?
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T.I
そこが当社のすごいなと思うところで、これだけ影響力が大きいにも関わらず、失敗を恐れずに新しい技術開発にどんどんチャレンジさせてくれるんですよね。これは、本当に技術者冥利に尽きると思っています。例えば、当社の「MS CAMPUS」の開発においては、自社物件ということもあって挑戦的な技術を色々と試させてもらっています。モバイルスペースでは防水まわりには特に気を遣う必要があるのに、屋根を貫通する形で配管スペースを設けてみたり、3階建てにできるようにしたり。そんなチャレンジを推奨してくれる社風があるからこそ、モバイルスペースがこれまで進化し続けてこられたんだなと強く思います。
モバイルスペースの先に目指すのは、
モバイルタウン。
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M
当社の技術職ならではのやりがいが、これほどたくさんあったんですね。
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R
最後に、そんなやりがいに溢れた三協フロンテアだから実現できる、実現したい未来を教えてください。
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Y.O
やはり、モバイルスペースの強みとして用途の広さはとても大きいと思っています。その強みをさらに広げていくために、高層階のモバイルスペースを実現したいですね。これまでにお話ししてきたモバイルスペースゆえの制約や法令の問題など、乗り越える壁はたくさんあります。これらを解決しようとしても簡単には承認が降りず、挫けそうになることもありますが、その壁に挑み、乗り越えることこそが当社の技術職のやりがいなので、臆せず挑んでいきたいと思っています。高層階が実現すれば、都心のちょっとしたスペースにもモバイルスペースを建てることができるようになる等、さらに可能性が拓けていくはずですから。
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M
現在でも用途の広さはモバイルスペースの強みの一つだと思うので、それがさらに広がると考えるとワクワクしますね。
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T.I
自分は製品のハードウェアとしての機能は完成度もかなり高まってきていると思うので、それをどう使うかというソフト部分のポテンシャルをもっと引き上げていきたいですね。例えば、新しく飲食店を開きたい人がいるとします。今でも、店舗用にカスタマイズしたモバイルスペースを提供することで貢献はできます。そうではなく、先回りして飲食店で共通して必要とされる設備や備品等をパッケージ化しておく。それを、こちらから提案していくことで、スピード感が上がるだけでなく潜在ニーズも発掘できるかもしれない。そんな提案を進めていくことで「スペースを使って何かやりたいと思ったら、とりあえず三協フロンテア」という世界観を実現できたら最高です。
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R
お客様からすると、建物だけ提供してくれるのではなく、必要なものを全て提供してくれるようになったら、これほど嬉しいことはありませんよね。
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R.T
私の場合は、会社というより個人的な目標になるんですが、どんな設計も形にできる設備設計者になりたいですね。人間で例えると、設備って内臓のようなものだと思うんです。構造や意匠担当が、どれだけ骨格とか見た目を優れたものにしてくれても、設備担当が求められる機能を形にできなければ、ただの置物になってしまう。お二人が話していた高層化や、様々な用途に向けたパッケージ化も、それに見合った機能を設備担当が開発できて初めて実現できる。当社が描く理想の未来がどんなものであろうとも、そこに命を吹き込める存在として貢献していければと思います。
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M
意匠が見た目で構造が骨格、設備が内臓という捉え方は斬新ですが、とてもしっくりきますね。これからも機能的な設備を期待しています!最後に、締めをお願いします。
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K.N
はい。当社にも、モバイルスペースにも様々な可能性があると思いますが、今興味あるのは「動く街づくり」というものです。すでに取り組み始めているプロジェクトですが、簡単に言えば街の中のあらゆる建物をモバイルスペースで対応できるようにしようというもの。そうすれば街ごと動かせるようになり、災害時の対応はもとより、コミュニティのあり方さえ変えていける。それに何より、街が動くなんて考えただけでワクワクしませんか?そんなワクワクする未来を三協フロンテアなら実現できると信じています。
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R
街が動くなんて想像もつきませんが、「不動産」と呼ばれている建物を動かした実績のある当社なら実現できる気がしてきますね。社員である私すらも気づかなかった当社の魅力やポテンシャルを知ることができて、とても勉強になりました。
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M
皆さん、本日はどうもありがとうございました。